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2019年8月20日火曜日

全逓労働者部会 2019年8月20日発行

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かんぽ生命不正販売・保険業法違反へ拡大
全責任は会社経営陣とJP労組本部にある!

過剰なノルマ、スキル評価は中止しろ

一転して謝罪会見に!

 第12回JP労組全国大会に参加した代議員・傍聴者のみなさん。
 ゆうちょ銀行の投資信託不適切販売に続き、かんぽ生命保険の不正販売が明らかになって約1カ月が過ぎました。
 当初「不正販売はない」と言っていた長門正貢日本郵政社長(元みずほ銀行常務執行役員)ら経営陣。その口も乾かぬうちに不正販売が9万件を超えるから、過去5年間で18万3000件に。さらには、かんぽ生命が金融庁に届け出た保険業法などの法令違反が4年で73件にのぼることが判明しました。
 また、4月のかんぽ生命株式の一部売却時に経営陣がこの不正販売問題を把握していて株売却を行った可能性を金融庁・郵政民営化委員会が指摘。これに対して、長門社長は「だまして売ったわけではない。株式の売り出しの時点で問題を認識していなかった」と述べている。この問題発覚後、かんぽ生命の株価は、上場以来はじめて1兆円を割り込み安値を更新しています。

経営者は誰も責任をとらない!

 バイクや自転車で走りまわっている全国の保険労働者に責任は一切ありません。すべての責任は日本郵政社長・長門、日本郵便社長・横山、かんぽ生命社長・植平ら経営陣にあります。同時に、ノルマ強制と募集手当などの協約化を認めてきたJP労組本部にあることをはっきりさせよう。
 日本郵政グループは、民営化後初の最終赤字に転落(H29年度3月期連結算)しました。郵政民営化から11年目で民営化の破綻は明らかです。
 日本郵政初代社長・西川のJPEX統合での大赤字と非正規労働者の大量解雇。その後も企業買収の経営方針で外資トール社買収では2年で4千億円減損処理の赤字。ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の金融2社はマイナス金利で利益減少し、株価は下落をたどっています。
 事態は明らかになりました。代議員・傍聴者のみなさん。郵政職場を回しているのは私たち労働者です。戦後最悪の労働条件のもとで働く私たち現場の労働者に、責任転嫁させるのが民営化の現実です。
 今大会で中央本部にNOの声をあげ、不正販売問題の根本原因とその責任を明らかにさせましょう。過剰なノルマと人事給与制度を撤廃させよう!

基本給引下げ過剰ノルマとパワハラ、5階級評価制度で競争にかり立てる!

 不正・不適切販売を生み出したのは誰か、その中身はどういうものなのか。
 第一に、横山・植平社長を先頭とする経営陣が支社ごとに独自の「評価制度」を設け、保険労働者に契約獲得の過剰なノルマと競争をやらせたことにあります。
 東京支社の場合、「かんぽマイスタ―制度」により階級制をつくり販売実績に応じて星1~5に評価し、上位の労働者は旅行に招待、下位の労働者は「成長期待社員」として研修検修を強制し、過剰ノルマ達成の尻叩きをしたのです。
 これまでも過剰なノルマへの不満や怒りがでていました。現場の保険労働者は、「上司から実績が悪いと『足を引っ張るな』などと怒鳴られ、プレッシャーをかけられた。顧客に必要かどうかではなく、販売実績がすべてになってしまうのが事実です」と話しています。販売実績で賃金・手当が決まる制度をつくり、保険労働者に高い保険料の契約獲得を優先させることを経営方針として強制したのは経営陣です。自ら全国2914万件の契約者に頭を下げ、社長は辞任して責任とれ!
 第二に、保険労働者の賃金・募集手当の現在の制度を妥結し協約化したのはJP労組本部です。4年前に基本給の1割を引下げ、それを募集手当に回したのです。「生産性向上」=「郵政事業の成長発展のためには黙って働け」を掲げるJP労組本部は経営者と同罪です。
 東京支社では、2018年に「マイスタ―制度」が導入されました。新規獲得した月々の保険料に応じ5段階の階級制をつくりました。月平均27万円以上なら最高位の五つ星。27万円~20万円は四つ星、10万円以下は最低の一つ星。星4~5は旅行やパーティー招待。一方で、星1~2の労働者は「成長期待職員」と言いながら「未加入・青年層の開拓方法」と称する強権的パワハラ「検修受講」強制で追いつめたのです。
 日本郵便・かんぽ生命の経営陣が全体の目標と個人の達成目標を決めて、達成度=推進率が毎日示され、それが保険労働者の賞与や営業手当になるのです。

会社経営陣と一体の中央本部の責任は明らかだ

 過剰なノルマの強要や階級制度、基本給の引き下げを、労働組合としてJP労組本部は協約化したしたことが、今回の「不正・不適切販売」を生み出したのです。保険や貯金だけではありません。年賀状、かもめーる、食品販売など、ノルマの強制と自爆営業が横行しています。本部は、今大会ですべての事実を明らかにし、責任をとって辞任するのは当然です。
 民営化から12年目、郵政の職場は戦後最悪の労働条件となっています。もう黙ってなんかいられません。同じ仕事をしている郵政20万人非正規労働者と団結して職場の労働条件を変えていきましょう。「働き方改革」と一体で、今秋臨時国会で9条改憲発議と緊急事態条項(戒厳令)を狙って、戦争のできる国にしようとしている安倍政権を引きずりおろしましょう!

JP労組の協約化が問題



11・3労働者集会
関西生コン支部弾圧粉砕!
国鉄1047名解雇撤回!
改憲発議を絶対許すな!
非正規職だけの社会にさせない!
闘う労働組合の全国ネットワークを!
【日時】11月3日(日)○正午~全国労働者集会○2時~改憲阻止!1万人行進○3時~銀座→東京駅のデモ行進
【場所】東京比谷野外音楽堂
【呼びかけ】全日本建設運輸連帯労働組合・関西地区生コン支部/全国金属機械労働組合・港合同/国鉄千葉動力車労働組合/国鉄分割・民営化に反対し1047名解雇撤回を支援する全国運動/改憲・戦争阻止!大行進
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2019年8月18日日曜日

東京高裁で地裁判決破棄の逆転勝利判決!

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晴海郵便局 不当解雇・団交拒否をめぐって
日本郵便の不当労働行為が確定
東京高裁で地裁判決破棄の逆転勝利判決!

 日本郵便会社・晴海郵便局による郵政非正規ユニオン組合員・奥野明子さんの雇い止め解雇と団体交渉拒否をめぐる裁判で、東京高裁は一審東京地裁判決を破棄し、日本郵便会社による団交拒否の不当労働行為を認定する逆転判決を7月11日付で出しました。郵便会社は最高裁への上告を断念し、この判決が確定しました。
 奥野さんは2012年、通勤途上災害の交通事故で負傷し、これが労災として認定され、しかも回復したら職場復帰する意思を何度も表明していましたが、会社は「勤務実績がない」などとして一方的に雇い止め解雇したのです。これに対し郵政非正規ユニオンが解雇撤回を要求して団体交渉を申し入れると、会社側はアリバイ的に団交に応じるようにみせかけ、奥野さんを「邪魔者」扱いするようなパワハラ発言を行ったあげく、一方的に打ち切りを宣言し団交の場から逃げ出したのです。
 奥野さんと郵政非正規ユニオンは、ただちに東京都労働委員会に解雇撤回と団体交渉を求めて訴えました。そして団交拒否の不当労働行為が認定され、郵便局内に組合への謝罪文を掲示せよという命令が会社に対して出されました。続いて中央労働委員会でも団交拒否の不当労働行為が認定されました。
 都労委命令も中労委命令も行政命令ですから、たとえ不服であっても会社は直ちに従わなければなりません。組合に対し不当労働行為を謝罪し団体交渉を再開しなければならないのです。ところが会社側は東京地裁に労働委員会命令取消を求める裁判をおこすという悪あがきに出ました。東京地裁は会社側主張を認める不当な判決を出しましたが、それが高裁でくつがえったのです。
 この勝利は奥野さんを先頭に郵政非正規ユニオンが闘いとったものです。齋藤裕介委員長を先頭に東京多摩局から始まったユニオンの闘いは今も日々組合員を拡大し、新たな闘いの火の手をあげています。今回の東京高裁判決と会社側上告断念をもテコに、さらに闘いと組織を拡大し、奥野さんの解雇撤回をかちとるまで闘いぬきます。
 郵便局で働く労働者のみなさん! 郵政非正規ユニオンは、スキル評価による差別やパワハラ、退職強要、不当解雇などを絶対に許しません。
 働く者の命と権利を守るため、ユニオンに入って共に闘いましょう。お気軽にご相談ください。
2019年8月16日



解雇撤回まであと一歩! 解雇撤回まであと一歩!

 今回、二審で郵政の不当労働行為が確定しました。今まで晴海郵便局の目の前でビラをまき、拡声器を使い、私を解雇した郵便局の不当労働行為を暴き、団交を再開せよと訴え続けてきた努力が実を結び感無量であります。
 また、これからが勝負のときでもあります。団交を早々に開き、解雇撤回に向けて迅速な行動と判断が必要です。これまでともに戦ってきた郵政非正規ユニオンのメンバー、労組交流センター女性部の方々にとても感謝しています。さらなる闘争に向け、今一度その力を貸していただきたい!
 日本郵政という巨大ブラックの不当労働行為を明らかにし、労災中の非正規をいともたやすくクビにする非道を明るみに出したい!
 解雇撤回まであと一歩。私ももちろん頑張ります。よろしくお願いします!

あきらめずに訴え続けたことが 実を結びました☆
奥野明子 さん
郵政非正規ユニオン組合員(晴海局)


労働相談を行っています

スキル評価の差別、パワハラ退職強要や交通事故の自己責任など、以下の電話に連絡していただければ相談に応じます。
氏名・局名などは一切公表いたしません。相談は無料です。
連絡先 080-5685-2113


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郵政非正規ユニオン不当労働行為 東京高裁の判決文

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