〒192-0046 東京都八王子市明神町4―14―5
リーベンスハイム八王子2−203
合同・一般労働組合全国協議会 多摩連帯ユニオン気付
電話042(644)9914
e-mail: yusei.hiseiki.union@gmail.com
(ご注意: 上記 e-mail アドレスをご使用の場合、全角文字@を半角文字@に打ち直してご使用ください)

2022年4月30日土曜日

ハンドル 第145号


目標の尻たたきは二度と許さない

 4月から新年度。新天地へ赴任された方、古巣の職場に戻られた方なども多くいると思います。
 毎年人事異動では悲喜こもごもの声が聞かれます。紙切れ1枚で慣れた職場を離れるのは一概に納得できるものではありません。東京の仲間からは大規模配転で職場が混乱しているとの声が届いています。
 特に集配職場においては異動すれば「通区」の積み重ねがゼロになります。勤続年数が長かろうが局が変われば新人とほぼ一緒の状態。ただでさえ土曜休配に伴って余裕がない中で、教える人も時間も全てが奪われているのが実態です。
 どう考えても効率が悪くなるのがわかっているのに、4月になれば人事異動が当たり前のように行われることに疑問やら怒りさえ感じます。まずは慢性的な人員不足の解消と疲弊した労働環境を是正していくことが当たり前。そうすれば余裕も生まれ交通事故も減少していくはずです。

渉外社員は全員かんぽへ出向


 そして、今年度から金融部門での各種商品の営業目標が復活します。先日の新聞でも「かんぽ生命が営業目標復活」の記事がありました。2019年夏に明らかになった「かんぽ営業問題」。金融庁からの業務停止命令、グループ3社の社長交代など前例のない不祥事として利用者をはじめ社会から激しい批判を浴びました。その責任を現場社員への大量処分という形で押しつけたことに今なお不信感が残っています。それでも「信頼回復・お客様本位・新しいかんぽ営業体制」の方針を受け、コロナ禍で訪問活動が十分にできない時期もありながら研修等を続けてきました。今月からは営業渉外社員は全員かんぽ生命への出向が発令されています。

現場の声を集めよう!


 会社は「二度と不適正な営業は発生させない」「個人目標は設定しない」「プロセスを重視」という反面、「事業経営が厳しい中、必要な収益を確保するためにも営業目標を達成していくことが必要不可欠」とも言っています。不安は隠せません。自宅に郵送されてくるJP労組四国NETでも「前みたいにならないかすごく心配」「管理者の意識の変化を期待」「上から変な圧力がかからないことを願う」「また恐怖の時代が来そうで怖い」といった組合員の声が寄せられています。「やっぱり尻たたきか」という不安なのです。
 物販営業も同様です。昨年の年賀販売のように受持エリア外、勤務時間外の営業禁止を継続、個人別設定を禁止しつつも、「営業指標」は設定するとのこと。だがすでに「個人別も」という話があるとかないとか・・。現場までちゃんと徹底すべきです。
 3年前にグループの企業体質や管理者の資質が問われました。今回の営業目標復活で本当に会社の姿勢が変わったのか検証しなければなりません。不安が的中するようなことが起これば声を寄せてください。

休憩時間は労働者の権利だ!


 4月から勤務時間変更で休憩時間が1時間になりました。皆さんの職場ではきちんと1時間を取得できていますか?これまでもハンドルでは休憩時間を取れていないことを度々指摘してきました。そもそもこれまで45分すらまともに取得できない集荷の業務や配達区があるのではないですか?しかし携帯端末機上は休憩時間を正しく取っているように入力しているので、そうした現実が見過ごされているだけなのです。
 今回の変更は法律で会社側に「労働時間の客観的な把握義務」が会社の責務とあるとのことです。休憩時間は労働者の権利です。心と身体の健康のために休憩時間はちゃんと取得するようにしましょう。

郵政OBからの「喝!」


 今年一月一七日からゆうちょ銀行が各種手数料の値上げ・新設を行いました。新設したものとして硬貨の預払料金があります。窓口では51枚以上の預入でまず五五〇円かかり、あとは枚数に応じて加算されていきます。ATMでも預入や払戻しの際に硬貨が一枚でもあれば一一〇円が必要だというのです。自分のお金を貯金するのにもお金を取られるとは!私はガラス瓶に硬貨を貯め、一杯になると郵便局の窓口に持ち込んでいました。仮に千枚だと手数料は千百円。一円玉だったら赤字になる金額です。変わることを知っていれば去年のうちに入金しておいたのに。
 本来銀行は、企業や個人に貸付した時の利子や、国債をはじめとする債券などを運用して利益を上げていたはずです。貯金をする利用者から金を巻き上げなければやれないとは。日銀総裁・黒田東彦氏の金融緩和政策の破綻、日本経済の破綻はひどい段階にまできたということです。退職者も労働者もこんな社会はまっぴらです。


◇プーチンもバイデン・NATOもウクライナで戦争するな!
◇労働者の国際連帯で核戦争を止めよう!

 全世界の労働者と団結して戦争を止めましょう。改憲と核武装を狙う岸田政権を倒しましょう!
 「戦争に勝つまで我慢しろ」でなく、大幅賃上げを!


ニュースへのリンク