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2021年11月28日日曜日

ハンドル 第142号


いい加減にしろ、今すぐ増員だ!

 前号のハンドルで、「土曜休配は限りない労働強化だ」と書きましたが、予想どおり11月に入ってからも月曜日から金曜日まで連日2〜3時間の超勤でもうクタクタです。私が出勤した日に定時で終わったことなど一日もありません。以前にリフレッシュデーというのがありましたが、もはや死語になってしまいました。11月半ばで今年度の超勤がすでに200時間を超えている人が何人もいます。これから年賀繁忙に入っていきますが、このままいくと来年3月を待たずに「36協定の年間限度360時間」に達する人が続出する事態になるのは間違いありません。計画休暇の消化に支障をきたすのも目に見えています。10月からの超勤漬けの毎日で体調を崩している人も出てきています。
 最近は日没の時間も早くなり、明るいうちに配達を終わらせたいという気持ちの焦りから誤配をしそうになることも度々あります。郵便物の宛名が見えにくくなる日暮れからの配達作業は本当に大変です。日没前に帰局できるように会社は増員すべきです。そうすることで交通事故や誤配を確実に減らせます。ちなみにみんなが自前で用意している宛名を照らすライトも会社が経費で全員に配備するのが当たり前ではないでしょうか。

土曜休配=労働強化

 JPEX計画(小包部門の子会社化)の破綻、かんぽ営業の不正問題、豪トール社の買収失敗と続き、「今回の土曜休配も破綻かも?」と現場では噂されています。現場の実態を知ろうとしないままトップダウンで進めた失敗をまたも同じように繰り返すのでしょうか?この事態を乗り切るには増員する以外解決方法はありません。会社は「来年には配達区の見直しを行う」などと悠長に言っていますが、人を増やすつもりなど考えているはずがありません。とっとと手を打たないと健康状態を含めて職場状況は悪化の一途です。
 尻ぬぐいはいつも現場に丸投げではないですか。「いい加減にしてくれ」という怒りが職場中にあふれています。私たちはあくまで増員を強く要求します。

◇職場からの声

 10月の土曜休配が導入されて、これまで以上に多忙な業務に追われる毎日がどの現場でも起きていると思う。導入されて2ヶ月、週の前半の物増や土日の配達の要員配置等々導入される前から懸念されていた問題だけでなく、様々な問題が皆さんの職場でも明らかになってきてはいないだろうか?昨今の現場では昔と違って中々声を上げるのは難しい。でも現場で起きている問題は声を上げなければ何も解決しない。勇気を出して声を上げていこう。

春闘特集号はトンデモナイ内容だ

 皆さんは11月1日付けのJP労組新聞を読まれましたか?「22春闘討論特集号」として自宅宛てに送られてきています。来年2月の中央委員会において春闘方針案を決定するために全組合員での議論が要請されているわけですが、私たちの労働条件に大きく影響が出てくる内容が提起されています。一昨年の郵政契約社員の最高裁判決、同一労働同一賃金の実現、格差是正、会社の経営状況などを踏まえながら、新聞では3つのポイントを挙げています。

 ①一般職の賃金改善にむけて正社員の夏期冬期休暇の削減、全社員の全廃を含めた見直しで財源を生み出す
 ②一時金交渉の際にグループ統一ではなく会社別で行うことを想定した検討
 ③一時金の妥結月数に関わらず年収の安定化にむけて各種手当を基本給に組み込む

などと書かれています。
 本部は「見たくない現実や不都合な未来予想から目をそらすな」「グループに危機が差し迫ってからではなく一定余裕があるうちに要求を実現させる」と言っています。しかし私には労働組合の方針だとはとても思えません。まるで会社のビジョンそのものです。
 そもそも一般職は2014年度から「新たな人事給与制度」の中で導入されており、当初から「低賃金が前提の一般職は地域基幹職との分断を招くものだ」と批判されていたにも関わらず交渉妥結した本部に責任があります。まずはその責任を明らかにすべきです。また、現在の夏期冬期休暇制度は私たちの先輩方が長年の要求を積み重ねて実現したものであり簡単に手放すことなど許されません。休暇を無くすことは実質の賃下げに他なりません。
 3回の往復運動として意見集約しているようで、私の所属分会では四国地本、支部の役員が2回にわたって説明に来られ、私は強く反対の意思を示しました。しかしまだ1回も行われていない分会もあるようです。年末繁忙になれば職場で集まることも厳しくなります。地本・支部は全分会に早急にオルグに入り現場組合員の声を聞くように。そして皆さんも「知らなかった」とならないように積極的に参加して意見や思いを出していきましょう。
 
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