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2021年11月30日火曜日

郵政労働者部会 2021年11月30日


 2022春闘
みんなでかちとろう


「旧労働契約法20条裁判」の
最高裁判決に会社は従え!

◆労働者だけに犠牲を強いるな

 昨年10月の最高裁での「旧労働契約法20条裁判」での敗訴〔期間雇用社員に年末年始勤務手当・祝日休・有給病気休暇等がないのは不合理〕を受け、会社側は労働条件の改定案を示しました(下記)。しかしこれは、とんでもない代物です。スキル評価Cで雇い止め、病気休暇30日以下は不可、生理休暇廃止(!)など、「格差是正」を口実に、労働条件をさらに低く低く押し下げようとするものです。
 そもそも、JPEX統合破綻で1000億、豪トール社買収破綻で6400億など途方もない損失を出した会社が、その責任を棚に上げて労働者に犠牲を押しつけるなど言語道断です!

◆本部は労組の役割を果たせ

 これに対しJP労組中央本部は、『春闘方針(案)~すべては組合員の生活を守るために~』(8月)などで、“すべての労働条件を正社員並みにしたら100~120億円のコスト増”“厳しい経営環境”などと、会社に代わって言っています。会社提案を丸呑みするのか!
 また中央本部は、会社が楽天との資本提携に1000億円もの巨額投入するのも容認し、『郵政ビジョン2025』でのグループ3万5千人削減計画にも反対しないのか! これでどこが“組合員の生活を守る”と言えるのか!

◆生活できる賃金。労働条件を!

 昨年来のコロナ下で、社会生活に必須の郵便事業を動かしてきたのは、現場の私たちです。現場で働くみんなが「エッセンシャルワーカー」です。「土曜休配」「翌配体制廃止」を強行し、非正規や深夜勤の仲間に矛盾をおしつけるな! 職場で働くすべての仲間が安心して「生活できる賃金と労働条件」をかちとるために、2022春闘方針を確立するJP労組中央委員会に向けて、分会・支部で職場討論を開始しよう!

「職場から団結して声をあげよう!」
11/7労働者集会に2150人の結集

 11月7日、東京・日比谷野音で「全国労働者総決起集会/改憲阻止1万人大行進」が開催され、全国から2150人の仲間が結集しました。
 全日建関西地区生コン支部、全国金属労組港合同、動労千葉の主催で、「新自由主義を終わらせる労働組合をつくろう」と呼びかけるものです。JR、自治体、教育などの現場報告と並び、郵便局で働く仲間からも「土曜休配」「デタラメなスキル評価」を批判する発言がありました。また、反戦・反基地・反原発の運動体、学生からも発言がなされました。
 集会後は銀座~東京駅を元気良くデモし、「闘う労働組合を甦らせよう!」「改憲と戦争を進める岸田政権を倒そう!」と訴えました。


(職場に不満はありませんか? 労働相談など気軽にお寄せください。電話・メールどちらでも結構です)


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2021年11月28日日曜日

ハンドル 第142号


いい加減にしろ、今すぐ増員だ!

 前号のハンドルで、「土曜休配は限りない労働強化だ」と書きましたが、予想どおり11月に入ってからも月曜日から金曜日まで連日2〜3時間の超勤でもうクタクタです。私が出勤した日に定時で終わったことなど一日もありません。以前にリフレッシュデーというのがありましたが、もはや死語になってしまいました。11月半ばで今年度の超勤がすでに200時間を超えている人が何人もいます。これから年賀繁忙に入っていきますが、このままいくと来年3月を待たずに「36協定の年間限度360時間」に達する人が続出する事態になるのは間違いありません。計画休暇の消化に支障をきたすのも目に見えています。10月からの超勤漬けの毎日で体調を崩している人も出てきています。
 最近は日没の時間も早くなり、明るいうちに配達を終わらせたいという気持ちの焦りから誤配をしそうになることも度々あります。郵便物の宛名が見えにくくなる日暮れからの配達作業は本当に大変です。日没前に帰局できるように会社は増員すべきです。そうすることで交通事故や誤配を確実に減らせます。ちなみにみんなが自前で用意している宛名を照らすライトも会社が経費で全員に配備するのが当たり前ではないでしょうか。

土曜休配=労働強化

 JPEX計画(小包部門の子会社化)の破綻、かんぽ営業の不正問題、豪トール社の買収失敗と続き、「今回の土曜休配も破綻かも?」と現場では噂されています。現場の実態を知ろうとしないままトップダウンで進めた失敗をまたも同じように繰り返すのでしょうか?この事態を乗り切るには増員する以外解決方法はありません。会社は「来年には配達区の見直しを行う」などと悠長に言っていますが、人を増やすつもりなど考えているはずがありません。とっとと手を打たないと健康状態を含めて職場状況は悪化の一途です。
 尻ぬぐいはいつも現場に丸投げではないですか。「いい加減にしてくれ」という怒りが職場中にあふれています。私たちはあくまで増員を強く要求します。

◇職場からの声

 10月の土曜休配が導入されて、これまで以上に多忙な業務に追われる毎日がどの現場でも起きていると思う。導入されて2ヶ月、週の前半の物増や土日の配達の要員配置等々導入される前から懸念されていた問題だけでなく、様々な問題が皆さんの職場でも明らかになってきてはいないだろうか?昨今の現場では昔と違って中々声を上げるのは難しい。でも現場で起きている問題は声を上げなければ何も解決しない。勇気を出して声を上げていこう。

春闘特集号はトンデモナイ内容だ

 皆さんは11月1日付けのJP労組新聞を読まれましたか?「22春闘討論特集号」として自宅宛てに送られてきています。来年2月の中央委員会において春闘方針案を決定するために全組合員での議論が要請されているわけですが、私たちの労働条件に大きく影響が出てくる内容が提起されています。一昨年の郵政契約社員の最高裁判決、同一労働同一賃金の実現、格差是正、会社の経営状況などを踏まえながら、新聞では3つのポイントを挙げています。

 ①一般職の賃金改善にむけて正社員の夏期冬期休暇の削減、全社員の全廃を含めた見直しで財源を生み出す
 ②一時金交渉の際にグループ統一ではなく会社別で行うことを想定した検討
 ③一時金の妥結月数に関わらず年収の安定化にむけて各種手当を基本給に組み込む

などと書かれています。
 本部は「見たくない現実や不都合な未来予想から目をそらすな」「グループに危機が差し迫ってからではなく一定余裕があるうちに要求を実現させる」と言っています。しかし私には労働組合の方針だとはとても思えません。まるで会社のビジョンそのものです。
 そもそも一般職は2014年度から「新たな人事給与制度」の中で導入されており、当初から「低賃金が前提の一般職は地域基幹職との分断を招くものだ」と批判されていたにも関わらず交渉妥結した本部に責任があります。まずはその責任を明らかにすべきです。また、現在の夏期冬期休暇制度は私たちの先輩方が長年の要求を積み重ねて実現したものであり簡単に手放すことなど許されません。休暇を無くすことは実質の賃下げに他なりません。
 3回の往復運動として意見集約しているようで、私の所属分会では四国地本、支部の役員が2回にわたって説明に来られ、私は強く反対の意思を示しました。しかしまだ1回も行われていない分会もあるようです。年末繁忙になれば職場で集まることも厳しくなります。地本・支部は全分会に早急にオルグに入り現場組合員の声を聞くように。そして皆さんも「知らなかった」とならないように積極的に参加して意見や思いを出していきましょう。
 
読者の皆さんのご意見と投稿をお寄せください ehimekc@yahoo.co.jp

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2021年11月13日土曜日

郵政労働者通信 No.3


郵政労働者通信 No.3
職場に闘う労働組合をつくろう!

全国労組交流センター
郵政労働者部会

土曜休配は百害あって一利なし!

北陸・集配 K

 土曜休配直後の月曜日(10月4日)は予想した通りで、物量がハンパなかったです。
 僕の班は、通常は5区5人体制で、月曜日や祝日明けの日は補助に一人増員して、各区から配達時間にして1時間位の部分を担当してもらっていました。
 土曜休配をみすえて、月曜は7人体制にする案もあって、実際に「5区を7人で配達する場合、どういう区割にしようか」と具体的に班内で詰めていたのですが、8月に突然、僕の班の先輩が他局へ移動(補充人事なし!)となったため、5区6人体制でやりました。
 ちなみにこの人事異動は、僕の局は一集、二集体制ですが、一集と二集から1名ずつ「外に出す」形で行われました。いい迷惑です。
 当日は天気も良く、6人で「何とかなった」のですが、月曜が常に好天とは限らず、やはり大変だなという感じはありました。
 月曜日の朝は、たぶん北陸支社の人間だと思いますが、いかにも「スーツを着た管理職」みたいなのが数人、現場にいました。局長も現場に顔を出していました。
 向こうも郵政史上初の土曜休配ということで、現場がどうなっているのか確かめたかったのでしょう。どう思ったか、どう解釈したかはわかりませんが。
 月曜の配達が終わって帰局した時に、翌日分の定型外郵便が既に用意されていましたので、それを区分口に割ってから帰宅しました。
 翌日の火曜日の分は、月曜のうちに出しておく体制になったのかと思ったのですが、火曜日に出勤してみると、いつものように当日配達分の定型外郵便が出てきました。いままでは、月曜が忙しくて、傾向としては火曜日は比較的に物量が少ないということがありましたが、実際に蓋を開けてみると、月、火とドカッとブツが来て、水木といった感じで落ち着いていくのかな、という感じでした。
 僕の局は、地域区分局なので、内務の人たち、深夜勤の関係なども大きく変わってくると思います。当然矛盾も集中すると思います。
 まだ、そこらへんを詳しく把握できていないので、この辺が今後の課題でもあるのですが、とりあえず集配の現場はどうなっていくのかは、何となくですが経験しました。
 土曜休配は百害あって一利なし、合理化と労働強化であることがよくわかりました。


上層部は現場の意見を聞け!

静岡・内務 Y

 我が局の土曜休配後の月曜日(10月4日)は、一集配から三集配まであり班で6区編成であり補助一人と中勤一人でした。
 だけど溜まり溜まった郵便をはかすのは無理があり定形外が月曜日、火曜日と多く無茶苦茶です。そうなると郵便事故や交通事故が今まで以上に高くなるなるリスクが高まります。毎日念仏のように言わされている「安全最優先」って何か?が問われます。
 「コストコントロール」だの訳のわからない事を言っている上層部。現場を回しているのは我々内務、外務の労働者です。大変なのはわかっているんだから、パソコンばかりぱちぱちやっている暇があれば手伝え。朝の時間前着手はうるさいのに、昼休みは見てみぬ振りだ。現場労働者は上層部の犬や猫では無いぞ! 現場の意見を内務や外務の意見を聞くべきだ。現場で働いている全ての郵政労働者は怒りをぶつける絶好のチャンスです。一人の決起が大事です。共に我々とスクラムくんで頑張りましょう!


「労働組合交流センター」とは?


 「闘う労働運動の再生」をめざして1989年に結成。連合・全労連などのナショナルセンター、産別、所属労組の枠をこえ、全国的な労働者の団結をつくるための組織です。毎年11月には、動労千葉などが呼びかけて東京・日比谷野音で労働者集会を開催しています(下写真)。

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