労働組合は資本と闘う団結体だ!
今年夏の参議院選挙を控え、連合(日本労働組合総連合会)と政界が大きく動いている。連合とは労働組合の中央組織(ナショナルセンター)であり、約700万人の組合員が所属し、JP労組も加盟している団体だ。支持政党は旧民主党の流れをくむ立憲民主党と国民民主党だが、今自民党と急接近している。
それは昨年10月の岸田政権発足直後から始まった。新しい資本主義を掲げていた岸田首相が設置した「新しい資本主義実現会議」のメンバーに、初の連合本部の女性会長となった芳野氏が、経済団体や経営トップ等とともに選任されたのだ。実現会議はこれまで6回開催され毎回提言を提出している。要望であり政府へのお願いである。さらに「働き方の多様化、社会の実態に合わせた労働者概念の見直しを」と迫っている。不当解雇や非正規職化、20年あまりにわたる賃金抑制などがまかり通っている社会の実態に合わせろというのか。
そういった社会のあり方を、当たり前に働ける職場にするように資本に対して要求や交渉を繰り返していくことが労働組合の任務であるはずだ。
今年の連合本部の新年交歓会には岸田首相が与党への選挙支援のあいさつまでしたようだが、他の政党はその機会すらなかったという。一方で自民党の会合に芳野会長が講師として出席し、「自民党と問題意識はほぼ一緒だ」と政策実現にむけた協力を呼びかけた。あの麻生太郎も「今、一番労働者の先頭に立って経営者に賃金上げろと言っているのは自民党。政策実現には自民党が一番だ」と連合を取り込もうとする魂胆が見え見えだ。
しかしこれは選挙目当てだけではない。岸田政権は今年中の改憲を目指している。ウクライナのゼレンスキー大統領の「祖国を守る」国会演説を与野党が絶賛したように、今起きている戦争の現実の前に安全保障や国防についても連合本部と一致させ、改憲への道筋をつけたいに違いない。
戦前、労働組合が解散して「日本産業報国会」として労働者を戦争動員していった歴史を忘れてはいけない。普通に生活できる賃金や労働条件の獲得を目指し、ただちに戦争をやめさせ、一人も殺させないという労働運動を今こそつくりだそう。
私たちは第15回全国大会代議員選挙に立候補しました
岡本 啓三 中予支部松山南局分会
久保 正善 松山支部ゆうパック分会
和田 康司 松山支部一集分会
和田 賢幸 松山支部三集分会 (50音順)
それぞれの抱負は裏面に掲載しています
①JPビジョン2025の発表から1年。土曜休配や翌日配達廃止、ゆうちょの新たな手数料新設、営業社員のかんぽ生命への出向、金融営業目標の復活などの施策導入で職場では混乱と不安があふれています。サービス低下は利用者からも不満の声が出ています。しかし会社は効率化の徹底と生産性向上で増員どころか3万5千人削減を目指しています。さらなる労働強化と目標管理で組合員の健康や団結を壊すなと声を上げていきましょう。
②今起こっているウクライナ戦争に労働組合として反対しましょう。侵略と虐殺を強行するプーチン政権や祖国防衛の名の下に民衆を犠牲にするゼレンスキー政権、それを全面的に支える岸田政権の戦争加担を許しません。
中予支部松山南局分会 岡本啓三
みなさんこんにちは。私はゆうパックを配達する業務になって10年近くたちます。
取り扱う荷物量が減ったように会社は最近のミーティングで言ってましたが、最近のコロナ禍の中、まだまだ普通の暮らしではない事による、毎日の一人当たりの仕事量は減っていないように思えます。増員して配達員を確保しなければ、繁忙期を乗り切ることはできません。声を大にして全国に届けるために、みなさんの力を私に貸してください。
松山支部ゆうパック分会 久保正善
土曜休配、深夜勤縮小など郵便外務内務と職場では大きな変化の年となりました。
外務では計画配達として、その日の内に配達する郵便と、翌日配達する郵便を決めて配達をする業務となっていますが超勤の常態化が続いています。また配達物を次の日に回すことで日々の配達量が一定続き減らない業務が続きます。当然超勤も減りません。配達要員も減っていくだけで増員も見込めません。これはまさに労働強化の強制です。
このままでは一人欠員が出たら業務が回らなくなります。増員増区の声を上げるしかありません。皆で声を上げて職場改善を求める組合を作りましょう。
松山支部三集分会 和田賢幸
土曜休配が始まって以降集配現場は毎日が繁忙期並みの忙しさです。勤務時間内に配達が終わったことがほぼありません。会社は何年も人員不足を現場に強制し続けてきています。「今日は超勤1時間で、とか2時間以内で」とミーテイングで毎日言っています。その前に超勤漬けの毎日を解消してから言ってほしいものです。毎日超勤しないと回らない状態は異常なんです。超勤の時間数を見れば何人足りないか一目瞭然です。もうこれ以上の労働強化の強制は御免です。増員・増区をするしか道はありません。誰かが倒れてからでないと何もしないのでは労働組合の意味がありません。現場から闘う労働組合を作っていきましょう。
松山支部一集分会 和田康司